銀行系ビジネスローン一覧と信販系ビジネスローン一覧

ビジネスローンは銀行とノンバンク(信販会社・消費者金融)がありますが、低金利で借りられるのは銀行のビジネスローンです。

三井住友銀行ビジネスセレクトローンは、年2.125%~で最大1億円まで融資が受けられます。金利が高いビジネスローンもあるので注意が必要ですが、審査が早いので審査結果が1週間以内にわかることもあります。

銀行から事業資金を融資してもらう場合、銀行のプロパー融資や保証付融資の他にビジネスローン(事業ローン)と呼ばれる借り入れもあります。

銀行のビジネスローンは、銀行融資よりも審査時間が短く必要書類も少ないです。登記簿や決算書が不要な銀行もあり、明確に銀行融資とは区別しています。

登記簿や決算書が不要なビジネスローンは、銀行口座の入出金データなどを基に審査するため、一定期間その銀行との取引がないと申込みできません。

目次

おすすめのビジネスローン

ビジネスローンとは、法人や個人事業主などの事業者が事業資金としてお金を借りることです。事業者ローンや事業ローンとも呼ばれています。事業資金とは開業資金や運転資金のことです。

ビジネスローンを提供しているのは「銀行や信用金庫」、「消費者金融や信販会社などの貸金業者」です。いわゆる銀行の事業融資とは異なるもので、審査が早く必要書類が少なくてすむのが特徴です。

消費者金融が提供している事業者向けのカードローンもビジネスローンに含めることもできますが、ビジネスローンは何度も繰り返して借りるものではなく、一回の契約で一回の融資を受ける形が一般的です。

銀行系ビジネスローン一覧

事業ローン金利最大融資額
GMOあおぞらネット銀行ビジネスローン0.9~12.0%1000万円
三菱UFJ銀行Biz LENDING15%未満1000万円
三井住友銀行ビジネスセレクトローン2.125%~1億円
りそなビジネスローン活動力6.0~14.0%500万円
りそなビジネスローンSpeed on!1.0~9.0%1000万円
PayPay銀行ビジネスローン2.8~13.8%500万円
住信SBIネット銀行dayta-3000万円
東京スター銀行スタービジネスカードローン4.5~14.5%1000万円

最近の銀行系ビジネスローンは、審査スピードがアップし最短翌日審査回答のところが増えています。銀行融資との棲み分けを考えて、金利が少し高めに設定し必要書類を少なくしています。

原則無担保・保証人なしで、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、りそな銀行のビジネスローンは登記簿や決算書の提出も不要です。

登記簿や決算書がなくてどうやって審査するのか気になると思いますが、銀行口座の入出金履歴を元にAIを活用しデータを分析して審査します。来店や面談も不要ですが、銀行と一定期間の取引がないと利用できません。

三井住友銀行のビジネスローンは、金利が低く最大融資額が大きいですが、申込条件や審査が厳しくなっています。融資も1億円まで可能で銀行融資と変わらないのでは?と思うかもしれませんが、メガバンクでは1億円の事業融資は大きくありません。

信販系ビジネスローン一覧

事業ローン金利最大融資額
AGビジネスサポート3.1~18.0%50万円〜1,000万円
オリックスVIPローンカード BUSINESS6.0~17.8%500万円
ビジネスパートナー9.98~18.0%500万円
オリコ CREST for Biz6.0~18.0%300万円

銀行以外のノンバンク系の金融機関が提供しているビジネスローンです。

AGビジネスサポート(旧アイフルビジネスファイナンス)は、アイフルグループの信販会社です。オリックスVIPローンカード BUSINESSはオリックス・クレジット、ビジネスパートナーは光通信グループ、オリコ CREST for Bizはオリコです。

AGビジネスサポートは、カードローンとビジネスローンの2つを用意していて、何度も借入したい人はカードローンタイプを利用することになります。最大融資額や金利はどちらも変わりません。

貸金業者のビジネスローンは個人事業主でも利用できる場合が多いです。2年分の確定申告書が必要になることが多いので、これから事業を始めようとする人は利用できません。

ビジネスローンとカードローンの違い

銀行のカードローンは事業資金としての利用が認められていないので、カードローンで事業資金を借りたい時は、消費者金融の事業者向けカードローンが対象になります。

AGビジネスサポートのビジネスローンと、プロミスの自営者カードローンを比べてみます。

AGビジネスサポートプロミス
実質年率3.1~18.0%6.3~17.8%
最大利用額1000万円300万円
年齢制限20歳~65歳
審査時間最短即日最短即日
申込方法ネット、電話ネット、電話、契約機
必要書類下記参照本人確認書類
確定申告書
事業証明書

※法人または個人事業主※法人:75歳まで、個人事業主:69歳まで

AGビジネスサポートの必要書類
  • 法人:代表者ご本人様を確認する書類、決算書※その他必要に応じた書類
  • 個人:ご本人様を確認する書類、確定申告書、当社所定の事業内容確認書※その他必要に応じた書類

プロミスの自営者カードローンは、融資希望額が50万円以下の場合、確定申告書が不要な場合もあります。

同じ借入額なら金利はさほど変わらないと思うので、ビジネスローンでもカードローンでも構いませんが、ビジネスローンは何度も繰り返し借りることができません。

また、消費者金融の自営者向けカードローンは、事業資金や生活資金として利用することができますが、契約時の借入限度額は小さくなることが多いです。100万円以上の高額融資を受けたい人はビジネスローンがおすすめです。

申込みが楽なのはカードローンですが、銀行カードローンは事業資金としての利用を禁止しています。消費者金融系カードローンは事業資金として使うことができますが、金利が高いので事業資金として借りるのはおすすめしません。

ビジネスローンと総量規制

消費者金融や信販会社から個人が借入する場合、「総量規制」の対象になります。

キャッシングやカードローンで年収の3分の1までしか借りられないのは総量規制が影響しているためです。

しかし、総量規制には例外と除外が設けられており、総量規制の対象にならない貸付があります。

総量規制にあたらない借入
  • 顧客に一方的に有利になる借換え(おまとめローン・借り換えローン)
  • 配偶者と併せた年収の3分の1以下の貸付け(配偶者貸付)
  • 個人事業者に対する貸付け(ビジネスローン・事業ローン)
  • 緊急の医療費の貸付け
  • 社会通念上緊急に必要と認められる費用を支払うための資金の貸付け
  • 預金取扱金融機関からの貸付けを受けるまでの「つなぎ資金」に係る貸付け

これが総量規制の例外にあたるものです。総量規制の除外にあたるものは、自動車ローンや住宅ローンなどがあります。

おまとめローンや借り換えローンは、消費者金融が提供するものでも総量規制の例外として認められています。

「個人事業者に対する貸付け」というのがビジネスローンや事業ローンのことで、総量規制の対象にならないので、年収の3分の1を超える額でも借りることができます。

※総量規制は個人の借り入れに対する制限なので、法人の借り入れは、そもそも総量規制に関係しません。

銀行融資とビジネスローンの違い

銀行融資とビジネスローンでは、申込方法や審査基準が全く異なります。

ビジネスローンは、銀行、消費者金融、信販会社がサービスを提供しています。

銀行の融資は、プロパー融資と保証付き融資がありますが、どちらも企業の経営者と融資担当者が打ち合わせを行い、稟議書を作り、その稟議書を元に融資課長や次長、支店長が承認を行い融資が実行されます。

一般的に企業向けの無担保融資をビジネスローンと呼びます。ノンバンク系のビジネスローンではカードが発行されることが多く、限度額の範囲内で何度も借りることができます。

ビジネスローンは決算書や確定申告書の提出が必要になりますが、仮審査はスコアリングシステムで機械的に行います。

個人向け無担保融資のカードローンと同じように、申込者を数値化して、「融資の可否・融資額・金利」を決定します。

銀行融資とビジネスローンを比較

銀行融資ビジネスローン
金融機関銀行、信用金庫銀行、消費者金融、信販会社
融資額数十億円まで最大500万円~1億円
金利1~5%(審査次第)2~18%
審査時間数週間~数ヶ月最短即日~数週間
審査基準人による審査機械的なスコアリング審査
事業歴3期以上必要1期目でも可能
保証人必要な場合あり原則不要
担保必要な場合あり原則不要

ビジネスローンは商品によってスペックが異なりますが、銀行のビジネスローンでは最大5,000万円や1億円までの融資が可能です。ノンバンクのビジネスローンでは最大500万円や1,000万円までの融資が可能です。

銀行融資は審査に時間がかかりますが、金利は低くなることが多く、5%以下の金利になることもあります。

ビジネスローンは審査が早いですが金利は高くなります。ノンバンクのビジネスローンでは、500万円の融資で年利15.0%になることもあります。

ビジネスローンは担保や保証人は原則不要です。銀行のビジネスローンでも第三者の保証人は不要で、代表者の連帯保証になります。

申込みの手間や審査の時間を考えるとビジネスローンがおすすめですが、金利は高くなるので長期間の融資には向きません。

銀行とノンバンクのビジネスローン比較

銀行ノンバンク
金融機関銀行消費者金融、信販会社
対象者法人法人または個人
融資額1億円まで1000万円まで
金利2~10%10~18%
審査時間数日~数週間最短即日
審査基準機械的なスコアリング審査機械的なスコアリング審査
事業歴2期以上必要1期目でも可能な場合あり
保証人原則不要原則不要
担保原則不要原則不要

銀行のビジネスローンでは、三菱UFJ銀行のBiz LENDINGや三井住友銀行のビジネスセレクトローンが有名です。地方銀行や信用金庫もビジネスローンを提供しています。

銀行のビジネスローンは、最大融資額が5,000万円までになっている事が多いですが、三井住友銀行は最大1億円と大きくなっています。ただし、5,000万円以上の融資を受けるのは簡単ではありません。

ノンバンク系のビジネスローンでは、AGビジネスサポートのビジネスローンやオリックスVIPローンカード BUSINESSのビジネスローン、ビジネスパートナーのスモールビジネスローンが有名です。

銀行のビジネスローンの方が、審査は厳しく融資までに時間がかかりますが、金利は低くなる可能性が高いです。高額融資を受けたい場合や、長期間の借入を予定している人は銀行がよいと思います。

銀行融資とビジネスローンのどちらが良いのか

時間や資金に余裕がある人は、まずは銀行の事業融資が受けられるか試してみるのがよいと思います。

メガバンクの銀行融資よりは地方銀行や信用金庫などの、地域密着型の金融機関の方が良いかもしれません。

時間に余裕がある人や低金利で借りたい人は、日本政策金融公庫などの公的金融機関の融資も選択肢に入ってきます。

日本政策金融公庫の融資は、最も低金利で借りられる可能性があります。

銀行融資を受ける時間はないけど、1ヶ月ほどの余裕がある人は、銀行のビジネスローンがよいと思います。

通常の銀行融資よりは格段に審査が早いですし、必要書類もそこまで多くありません。

数日中に融資を受けたい人や、銀行融資の審査に落ちた人はビジネスローンが選択肢になってきます。ノンバンクのビジネスローンなら最短即日融資も可能です。

ノンバンクのビジネスローンはカードローン型も多く、手軽に借りられる印象がありますが、審査が甘いわけではありません。

事業資金の借り入れ候補

事業資金を借りる
  • 日本政策金融公庫からの融資
  • 銀行からの融資(事業ローン)
  • ベンチャーキャピタルからの融資
  • 消費者金融のカードローン

上場を考えているベンチャー企業の場合、ベンチャーキャピタルからの第三者割当増資なども検討することになりますが、一般的な企業は、銀行が第一候補になると思います。

消費者金融系カードローンでも最大で500万円ぐらいまで借りられますが、いきなり数百万円借りるのは簡単ではありません。

数百万円の借り入れが必要で、できるだけ金利を低くしたいのなら、銀行からの事業融資がお勧めです。

日本政策金融公庫の融資

最も低金利で借りられるのは日本政策金融公庫の事業融資です。審査は厳しくなりますが、年1%以下の金利で借りられる場合もあります。

事業資金は銀行で借りる人が多いですが、最もおすすめなのは日本政策金融公庫です。

独立・起業の為の「新規開業資金」や、一度失敗した人でも借りられる「再挑戦支援資金」などがあります。

私の弟が自営業で美容室を経営しているのですが、日本政策金融公庫の事業融資で200万円借りました。

創業1年で人を雇うための準備資金として借りたようです。金利が年1.8%と言っていたのでかなり有利な条件で借りられたと思います。

事業資金の借入先と金利の相場

事業資金を借りる時の金利は、借入先と企業の事業内容や業績などによって変わります。

低金利で借りたい人は、日本政策金融公庫や銀行のプロパー融資が候補になります。

借入先金利の相場
日本政策金融公庫1.16~2.65%
プロパー融資1.0~2.0%
マル保(保証協会付融資)1.5~5.0%
銀行のビジネスローン2.0~5.0%
信販会社のビジネスローン6.0~18.0%
消費者金融のビジネスローン6.0~18.0%

金利が低いほど融資の審査は厳しくなります。日本政策金融公庫や銀行融資は、申込みから借り入れまでに1ヶ月以上かかる場合もあります。

すぐにお金を借りたい人はビジネスローンがおすすめで、銀行のビジネスローンなら1~2週間で借りられます。

信販会社は消費者金融のビジネスローンは、最短即日審査回答をしていますが、金利が最も高くなります。

数百万円のお金を年5%以上の金利で借りるのはかなりハイリスクです。

銀行融資の全て

事業資金を借りる時の銀行融資は、個人がローンで借りる時とは全く状況が異なります。

法人なら決算書を提出し、個人事業主なら確定申告を提出することになります。

企業の業績によって審査の可否が決まりますが、代表者の服装や人柄なども考慮されます。

銀行融資の審査のポイント

  • 売上、利益、会社規模などの数字を完全に把握しておく
  • 安定企業、将来性がある企業であることを伝える
  • 融資が必要な理由、使い道をはっきりしておく
  • 質問に対して自信を持ってはっきりと答える
  • 身だしなみを整えて清潔感のある格好で望む

銀行の担当者に会うと緊張してしまいますが、なぜ借り入れが必要なのか、返済能力がある企業なのかなど、相手に必要性、信頼、安心感を与えなければなりません。

数字はもちろん大切ですが、意外と重要なのが、身だしなみや受け答えです。印象が悪いと数字が良くても借りるのが難しいかもしれません。

銀行の事業融資の例

私がメインバンクとして使っている埼玉りそな銀行の事業資金サポートでは、法人と個人事業主に対して融資を行っています。

法人個人事業主
申込条件借入取引が6ヶ月以上の法人
業歴2年以上のお客さま
最新決算において、債務超過ではないお客さま
業歴2年以上で2期以上の確定申告(青色・ 白色)を行っている事業性個人のお客さま
事業税支払いを滞納していないお客さま
融資限度額500万円以上5,000万円以内
(最大1億円まで可)
100万円以上1,000万円以内
資金使途事業資金(運転資金、設備支払資金)事業資金(運転・設備資金)
担保不要不要
金利所定の金利
取引内容に応じて、最大0.5%金利のディスカウント
所定の金利
融資期間3ヶ月以上5年以内運転資金:3年以内
設備資金:5年以内
返済方法1ヶ月毎の元金均等分割返済
1年以内の期日一括返済
1ヶ月毎の元金均等分割返済
保証人代表者の連帯保証法定相続人または事業承継予定者1名

法人の方が借入限度額は大きくなりますが、個人事業主でも最大1,000万円まで借りられます。

この記事を書いた人

竹内潤平のアバター 竹内潤平 代表取締役社長

Webマーケター/ファイナンシャルプランナー。埼玉県飯能市出身、1978年12月25日生。趣味は登山。Webライター歴23年。
SEO、HTML、CSS、WordPressが得意です。複数のサイトを自分自身で運営・管理しています。当サイトも私がテーマカスタマイズや記事の作成をしています。
個人で自動車ローンや住宅ローンを利用したことがあり、起業してからは法人で銀行融資や日本政策金融公庫の一般貸付、マル経融資でお金を借りた経験があります。
株式投資歴は20年以上で、現在は個別株投資やベンチャー投資をしつつ、NISAつみたて投資枠でオルカン、S&P500、日経225に投資しています。
FP技能士、宅地建物取引士、日商簿記検定、証券外務員の資格を保有。

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代表者 代表取締役社長 竹内潤平
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