年金計算ツールをリリースしました。

年金の手取りや受給額の計算ができるシミュレーションツールをリリースしました。

目次

年金の手取り計算ツール

年金収入と社会保険料を入力すると、手取り額や税金額がシミュレーションできます。

年金の手取りが計算できるツールやサイトはありますが、本人と配偶者の年金が同時に計算できるツールが見当たらなかったので自作することにしました。

イチから開発するのはお金がかかりますし、年金制度や保険制度は頻繁に変更され、自分で修正できる必要があったため、WordPressと海外の有料プラグインをカスタマイズして作成することにしました。

世帯全体の手取り、本人の手取り、配偶者の手取りがそれぞれわかります。配偶者なしで計算すれば単身者の手取りがわかり、配偶者の年齢や年金額を入れると本人と配偶者の手取りがわかります。

65歳未満と65歳以上では、公的年金等控除の金額が変わるためドロップダウンリストで年齢を選択できるようにしてあります。配偶者控除の金額が70歳未満と70歳以上で変わるため、配偶者の年齢は本人よりも細かい選択肢になっています。

社会保険料の計算ツール

社会保険料がわからない方のために、タブを切り替えるて社会保険料の計算ができるツールも作りました。

はじめは年金の手取りと社会保険料を同時に計算するツールを作ろうと思ったのですが、計算が複雑になりすぎるため断念しました。

社会保険料は65歳と65歳以上で変わり、75歳以上は後期高齢者医療制度に移行するため、この全てを1つのツールで計算するのは非常に難しいです。

結果的に保険料も75歳未満と75歳以上で分けることになりましたが、同じページ内に3つのツールを設置したことで、利便性を下げずに済んだと思います。

健康保険料と介護保険料が、世帯、本人、配偶者それぞれに計算されます。

健康保険料は、医療分、後期高齢者支援金分(支援分)、介護納付金分(介護分)に分かれており、それぞれ所得割、均等割、平等割、資産割があります。平等割、資産割を導入している地域は多くないため、ツールでは所得割、均等割のみにしています。

介護保険は40歳以上の人が加入するものですが、国民健康保険の被保険者は国民健康保険に上乗せされて徴収されます。

お住まいの地域によって保険料率が変わるため、所得割、均等割の保険料率と介護保険の基準額は初期値から変更できるようにしました。初期値は東京都品川区の料率と金額を入れてあります。

金額はあくまで目安なので、異なる地域でもそこまで誤差は出ないと思いますし、実際の保険料は年金を受け取るときにならないとわかりません。

社会保険料の計算は、所得に応じて均等割の軽減があり、介護保険は住民税非課税世帯に対して軽減があります。均等割の軽減割合と住民税の非課税判定の結果も計算結果に表示するようにしています。

軽減割合が細かく分かれており、本人と配偶者で非課税になる年金収入が変わるため、計算式はかなり複雑になります。社会保険料の計算部分の作成に最も時間がかかりました。

後期高齢者医療制度の保険料の計算ツール

75歳以上の方は後期高齢者医療制度となり、健康保険と介護保険に加入することになります。健康保険は所得割と均等割に分かれています。

基本的には74歳未満の社会保険料の計算と同じ仕様で、所得割、均等割の保険料率と介護保険の基準額は変更できるようになっています。

受け取る年金額の試算ツール

年金の受取額がわからない人も多いと思うので、公的年金の受取額を試算するツールも作成しました。

老齢年金だけではなく、遺族年金と障害年金の受取額を試算するツールも作りました。

公的年金の金額計算シミュレーション

公的年金シミュレーションは、老齢厚生年金や老齢基礎年金の受給額がわかるツールです。

国民年金の加入期間(被保険者期間)と、2003年3月までの平均年収と加入期間、2003年4月以降の平均年収と加入期間を入力すると、年金額が試算できます。

2003年4月から賞与に対して社会保険料が徴収されるようになったため、2003年3月以前と以降で異なる計算式になっています。

本当は平均標準報酬月額をもとに計算しますが、厚生年金保険の標準報酬月額は1等級から32等級まであり、自分の標準報酬月額がわからない人も多いと思うので、ツールでは月給をもとに計算しています。

障害年金の金額計算シミュレーション

障害年金シミュレーションは、障害厚生年金や障害基礎年金の受給額がわかるツールです。

公的年金と同じ仕様ですが、障害年金は1級、2級、3級で年金額が変わるため、3つの計算結果を表示するようにしています。

障害年金は、配偶者や子どもの人数による加算があります。生計を同じくする65歳未満の配偶者や、18歳未満の子どもが対象になります。

障害年金は、加入期間が25年に満たない場合、最低保障として25年加入したものとして計算されるため、少ない年数を入力しても25年分の年金額が表示されるようになっています。

遺族年金の金額計算シミュレーション

遺族年金シミュレーションは、遺族厚生年金や遺族基礎年金の受給額がわかるツールです。

遺族基礎年金は18歳未満の子どもがいる家庭に支給される年金です。18歳未満の子どもがいない場合は、遺族基礎年金が0円になります。自営業などで国民年金に加入している方は、配偶者が亡くなっても子どもがいないと遺族年金は受け取れません。

遺族厚生年金は子どもがいなくても支給されますが、遺族基礎年金が支給されないのは同様なので、子どもがいないと支給額は少なくなります。

18歳未満の子どもがいない場合で、配偶者の年齢が40歳~64歳の場合は、中高齢寡婦加算が支給されます。遺族厚生年金を受給していた妻が、子の年齢が18歳に達したために遺族基礎年金を受給できなくなった場合も40歳~64歳の間は中高齢寡婦加算が支給されます。

65歳以降は、中高齢寡婦加算はなくなりますが、夫の遺族厚生年金に加え自身の老齢基礎年金が支給されます。

遺族年金は、加入期間が25年に満たない場合、最低保障として25年加入したものとして計算されるため、少ない年数を入力しても25年分の年金額が表示されるようになっています。

この記事を書いた人

竹内潤平のアバター 竹内潤平 代表取締役社長

Webマーケター/ファイナンシャルプランナー。埼玉県飯能市出身、1978年12月25日生。趣味は登山。Webライター歴23年。
SEO、HTML、CSS、WordPressが得意です。複数のサイトを自分自身で運営・管理しています。当サイトも私がテーマカスタマイズや記事の作成をしています。
個人で自動車ローンや住宅ローンを利用したことがあり、起業してからは法人で銀行融資や日本政策金融公庫の一般貸付、マル経融資でお金を借りた経験があります。
株式投資歴は20年以上で、現在は個別株投資やベンチャー投資をしつつ、NISAつみたて投資枠でオルカン、S&P500、日経225に投資しています。
FP技能士、宅地建物取引士、日商簿記検定、証券外務員の資格を保有。

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