マイカー購入とカーシェアの維持費を比較!車を買うのと借りるのはどっちが得?

ライフプランニングを考えるときに、家や車をどうするかは大きな課題です。将来のマネープランを考える際に、家や車を買うのか、借りるのかによって必要になるお金が大きく変わってきます。

家は持ち家派・賃貸派の二択がありますが、車は「購入・カーシェア・カーリース・レンタル」の4択があります。

最近は、カーシェアリングのタイムズカーを見かける機会も多くなっています。特に都心部では駐車場代が高いので、頻繁に車に乗らない人はカーシェアを利用する場合が多いです。

田舎でカーシェアサービスを利用するのは難しいので、住んでいる場所によっても最適なカーライフは変わってきます。

このページでは、車を買う場合・借りる場合の選択肢や、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

目次

マイカー購入とカーシェアの維持費を比較

トヨタのヤリスクロスZを新車で購入する場合を仮定して、カーシェアの料金とどれくらいの差が出るのかをシミュレーションしてみます。

マイカーは年間維持費がわかりやすいように端数を切り捨てています。カーシェアはタイムズカーのベーシック料金です。

マイカーカーシェア
購入費用現金:2,400,000円
ローン:月々31,500円
-
駐車場代240,000円220円/15分
ガソリン代70,000円
任意保険50,000円
自動車税30,000円
車検40,000円
諸経費20,000円
年間維持費450,000円264,000円
月々37,500円22,000円

ローンの金額は、車両本体240万円、支払回数60回、金利3.9%、残価設定の場合の料金。
使用頻度は月1,000km、燃費は28km/L、ガソリン代は163円/L。
カーシェアは平均時速40kmで走った場合。最大時間料金は考慮せず。
車検代は1回10万円の2回分(初回3年、2年後に1回)の年平均。

維持費だけで比較してもカーシェアの方がかなり安くなります。ローンを組む場合は、維持費にローンの月々の支払いがプラスされるので、月7万円ほどになります。

カーシェアは1回の使用時間が伸びると最大時間料金が適用されるため、長時間の運転が多いほど料金は安くなります。平均時速が遅くなると、利用時間が増えるので料金は上がります。

車を買う場合の選択肢

車を買う場合には「新車」「中古車」の2択があり、購入方法も「現金一括」「自動車ローン」の2択があります。

新車を買う場合でも、10年以上乗り続けるパターンと、3年ぐらいの周期で乗り換えていくパターンがあります。

車の持ち方は多種多様なので、自分のライフプランにおいて、どんな持ち方が最適なのかを考える必要があります。

新車中古車
現金長期間乗りたい
貯蓄に余裕がある
購入費用を抑えたい
自分名義の車を持ちたい
ローン高額な車に乗りたい
ディーラーで車を買いたい
貯金がない
早く車に乗りたい

新車を購入

  • 自分名義にできる
  • いつでも自由に使える
  • 好きな車種や色が選べる
  • 傷や汚れが一切ない
  • 保証が充実している
  • エコカー減税で節税できる
  • 故障のリスクが低く長期間乗り続けられる
  • 燃費性能や安全性が優れている
  • 値引き交渉しやすい

新車と言っても100~150万円の軽自動車やコンパクトカーを買うのと、300万円以上するセダン、ミニバン、SUVなどを買うのとではマネープランも変わってきます。

あまり車に愛着のない人は、新車よりも中古車の方が満足度は高いかもしれません。安全性能が日々進化するような時代は、新車を買ったとしても3~5年周期で買い替えるほうがよいかもしれません。

中古車を購入

  • 自分名義にできる
  • いつでも自由に使える
  • 好きな車種や色が選べる
  • 購入費用が抑えられる
  • 納車期間が短くできる
  • 初期費用が抑えられる

日本車は優秀なので、中古車でも質の悪い車に当たらなければ、新車とさほど変わらない状態の車を費用を抑えて購入できます。

中古車屋よりも高くなりますが、メーカー認定中古車なら状態のよい車が見つかります。中古車に高い費用を出すくらいなら新車の方がよいと考える人も多いので、全ての人におすすめできるわけではありません。

中古車は現金で購入するのがおすすめです。中古車と言ってもピンキリなので、新車と変わらない金額のものもありますが、自分の貯蓄の範囲内で買える中古車を探しましょう。

現金で買うかローンで買うか

新車でも中古車でも、購入時に現金一括で支払うか、自動車ローンを組むかの選択肢があります。

現金で買うほうが安く買えますが、ローンを組んだほうが値引きがしやすい、オプションを無料で付けてくれるなどのメリットもあります。

200万円の車を買うとして、200万円現金で用意するのは大変ですし、支払えたとしても貯蓄が大幅に減ることで、今後の大きな出費に備えにくくなります。

ローンで買った場合、返済期間中は所有者がディーラーやローン会社になります。ローンを完済しないと売却できず、ローンの支払が遅れれば差し押さえられます。

ローンで買う場合は金利によって支払総額が大きく変わります。ディーラー(信販会社)や銀行で自動車ローンの申込ができます。中古車は金利が高くなるので、高額でなければ現金購入がおすすめです。

ローンを組む場合でもフルローンではなく頭金を入れて、残りを2~3年で返済するのがよいでしょう。5年以上のローンも可能ですが、期間が伸びるほどトータルで支払う利息は多くなります。

あまり車に乗らない人や、車にこだわりがない人は、購入ではなくカーシェアやレンタカーにしてもよいかもしれません。

車を借りる場合の選択肢

車を借りる場合の選択肢は、「カーシェア」「カーリース」「レンタカー」の3つがあります。

カーシェアレンタカーカーリース
車種
料金
ガソリン代
駐車場代
車検
税金
保険

今人気があるのはカーシェアです。法人ならカーリースも選択肢になりますが、個人で車を借りるときは、カーシェアかレンタカーのどちらかでよいでしょう。

カーシェア

  • 車の購入費用や維持費がかからない
  • 24時間いつでも好きなときに利用できる
  • 予約後すぐに利用できる
  • 旅行先でも使える
  • 給油や洗車は車に備え付けのカードでできる

カーシェアは月額基本料金+従量課金です。タイムズカーを例に上げると、月額料金が880円で、あとは利用時間に応じて課金されます。車の大きさによって時間あたりの料金が変わります。

月額料金は利用料金に充当できるので、利用する人は月額料金が実質無料となりますが、利用しなくても月額料金は発生します。

カーシェアサービスはたくさんありますが、ステーション数の少ないサービスは、借りるのも返却するのも大変なのでやめた方がよいでしょう。

圧倒的にステーション数が多いのはタイムズカーです。全国にあるタイムズ駐車場にカーシェア用の駐車スペースが用意されています。

レンタカー

  • 車の購入費用や維持費がかからない
  • 必要なときだけ利用できるので不要な費用がかからない
  • ある程度車種が選べる
  • 手が届かない高級車に乗れる

頻繁に車に乗らない人はレンタカーがおすすめです。1日や半日だけ借りる人も多いですが、数日間連続で借りることもできます。

カーシェアにするかレンタカーにするかで迷うことは少ないと思います。月に何度か乗るならカーシェアで、年に数回しか乗らないならレンタカーです。

カーリース

  • 頭金なしで新車が持てる
  • 月々均等払いで支払える
  • 好きな車種が選べる
  • 乗り換えが簡単にできる
  • リース料金を経費にできる
  • 同じ車に乗り続けられる

「カーリースはやめとけ」と言われることが多いように、個人で車を借りるときにカーシェアよりもカーリースの方がよいケースはほとんどありません。

カーシェアとカーリースを比べたときに、「同じ車に乗り続けられる」という部分以外では、カーリースが勝るものはないかもしれません。

法人で車両費を経費にしたいときにカーリースが選ばれることが多いですが、カーシェアも経費にすることはできます。

定額カルモくんは新興企業が運営するカーリースサービスです。オリックス自動車との提携サービスとなっており、新車は全てオリックス自動車が扱う正規ディーラー車から届けられます。

最近の流行りはカーシェアリング

車を買わずに借りる方を選ぶ場合におすすめなのはカーシェアです。その中でもタイムズカーが人気です。

カーシェアは月額基本料があるので乗らなくてもお金がかかりますが、基本料金は定額で利用料金に充当することもできます。

カーシェア月額基本料金入会金
タイムズカー880円(実質0円)1,650円
オリックスカーシェア880円(実質0円)無料
トヨタシェア無料キャンペーン中無料
三井のカーシェアーズ980円(実質0円)無料

あまり車に乗らない人はレンタカーでもよいのですが、カーシェアの月額料金は安いので、乗らない期間があっても大きな負担になりません。

消費者庁が公表したカーシェアリングの利用者数を見ても、2010年頃から車両台数や会員数が増えているのがわかります。

2019年~2020年のコロナ禍で会員数が急増しました。その後も伸び続けており、車の持ち方の主流になる日も近いのかもしれません。

カーシェアとレンタカーを比較

カーシェアレンタカー
申込方法ネットネット、店頭
車種空いている車の中から選ぶ車の大きさや用途で選ぶ
利用時間申し込みした時間内申し込みした日数
連続利用最長3日~4日最長1ヶ月ほど
契約期間契約期間なし1日~1ヶ月ほど
契約形態レンタルレンタル
料金形態月額料金+従量課金制利用時間分の料金
税金・保険不要不要(オプション保険加入で自己負担額なし)
車検・メンテナンス不要不要
駐車場代不要不要
給油・洗車必要に応じて(給油・洗車カードを利用)満タンにして返却(契約者が負担)
洗車は不要
ナンバー「わ」「れ」「わ」「れ」

1年に1~2回しか車に乗らないならレンタカーの方がよいです。月に1回でも乗るなら、借りる度に契約しなくてよいカーシェアがおすすめです。

カーシェアとカーリースを比較

カーシェアカーリース
申込方法ネットネット、店頭
車種空いている車の中から選ぶ好きな車が選べる
利用時間申し込みした時間内契約期間内は何時間でも可
連続利用最長3日~4日契約期間中は何日でも可
契約期間契約期間なし1ヶ月~数年
契約形態レンタルリース
料金形態月額料金+従量課金制毎月定額
税金・保険不要税金は不要
保険は契約内容による
車検・メンテナンス不要契約内容による
駐車場代不要別途契約
ガソリン代不要契約者が負担
給油・洗車必要に応じて入れる(費用は給油・洗車カードを利用)自分で入れる(費用は契約者が負担)
ナンバー「わ」「れ」自家用車のナンバー
希望ナンバー可

車に乗る頻度が高いなら予約の必要がないカーリースがよいかもしれません。自分の駐車場に停めっぱなしにできるのはカーリースのメリットです。車種にこだわりがないのなら、法人でカーシェアを利用するのも悪くありません。

この記事を書いた人

竹内潤平のアバター 竹内潤平 代表取締役社長

Webマーケター/ファイナンシャルプランナー。埼玉県飯能市出身、1978年12月25日生。趣味は登山。Webライター歴23年。
SEO、HTML、CSS、WordPressが得意です。複数のサイトを自分自身で運営・管理しています。当サイトも私がテーマカスタマイズや記事の作成をしています。
個人で自動車ローンや住宅ローンを利用したことがあり、起業してからは法人で銀行融資や日本政策金融公庫の一般貸付、マル経融資でお金を借りた経験があります。
株式投資歴は20年以上で、現在は個別株投資やベンチャー投資をしつつ、NISAつみたて投資枠でオルカン、S&P500、日経225に投資しています。
FP技能士、宅地建物取引士、日商簿記検定、証券外務員の資格を保有。

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代表者 代表取締役社長 竹内潤平
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