新NISA成長投資枠におすすめの投資信託!レバレッジ型ETFは新NISAの対象外

NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。一般的にNISAは、将来の老後資金を確保するために使われるため、つみたて投資枠に関する解説記事が多いです。

成長投資枠は、お金に余裕のある人や、短期間に大きな利益を求める人、自分で選んで個別株を買いたい人が利用するものです。

成長投資枠は、パフォーマンス重視でリスクの高い商品を選んでもよいですが、一般NISAで購入できたレバレッジ型のファンドやETFは購入できなくなっています。

このページでは、余った資金で成長投資枠に投資したいときにおすすめできるファンドをご紹介します。個別株については取り上げません。

NISAつみたて投資枠におすすめの投資信託はこちら

目次

アクティブファンドから選ぶ

商品例利回り信託報酬
HSBCインド・インフラ株式オープン39.61%1.76%
シェール関連株オープン38.50%1.705%
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)33.90%1.65%
SBI・UTIインドインフラ関連株式ファンド33.39%1.8535%
DIAMコモディティパッシブ・ファンド31.72%0.275%
日経平均高配当利回り株ファンド31.50%0.693%
iFreePlus 米国配当王(資産成長型)-0.286%
iFreePlus 米国配当王(年4回決算型)-0.286%
利回りは2021/1~2023/12の年率

信託報酬はYahoo!ファイナンス、利回りはみんかぶのデータを記載しています。設定日が新しいファンドは利回りがありません。

2021/1~2023/12の3年間で、年率リターンが30%を超えているファンドをピックアップしました。上記のうち上位4つがアクティブファンドです。アクティブファンドは信託報酬が高いのが特徴です。

この期間のオルカンの年率リターンは17.79%で、S&P500は22.26%だったので、それよりも高いパフォーマンスを上げていることがわかります。

成長投資枠でファンドを選択する場合は、インデックス型ではなくアクティブ型のファンドがおすすめです。つみたて投資枠で買う場合はインデックス型がおすすめです。

2021年と2023年は、世界的に株式市場が好況だったので、直近3年の利回りでは高いリターンを上げているファンドも多いです。しかし、2022年のような下降相場が3年続いたときに、こういったファンドの成績がどうなるのかはわかりません。

インデックスファンドから選ぶ

商品例利回り信託報酬
eMAXIS Neo バーチャルリアリティ26.86%0.792%
iFreeNEXT FANG+インデックス23.68%0.7755%
イノベーション・インデックス・AI22.29%0.8195%
iFreeNEXT インド株インデックス-0.473%
Tracers S&P500配当貴族インデックス-0.1155%
iFreePlus 米国配当王(資産成長型)-0.286%
iFreePlus 米国配当王(年4回決算型)-0.286%
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド-0.1232%
SBI・V・米国小型株式インデックスF-0.1133%
利回りは2021/1~2023/12の年率

信託報酬はYahoo!ファイナンス、利回りはみんかぶのデータを記載しています。設定日が新しいファンドは利回りがありません。

インデックスファンドは、指数に連動することを目指すファンドなので、相場環境がよいときは高パフォーマンスになります。

新NISAは、非課税保有限度額の再利用ができるのが大きなメリットです。利益分を再投資することはできませんが、買い付けた際の取得価額分は再投資できます。成長投資枠は、パフォーマンス重視の売買で利益を積み上げることもできます。(再利用枠が復活するのは売却した翌年)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)や、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を成長投資枠で買うこともできますが、余剰資金で成長投資枠を使う場合は、リスクを取っていくのもよいと思います。

ETFから選ぶ

商品例利回り信託報酬
One ETF 高配当日本株36.82%0.308%
One ETF ESG26.34%0.143%
One ETF 日経22520.64%0.1705%
iシェアーズ・コア TOPIX ETF23.59%0.0495%
iシェアーズ JPX日経400ETF23.90%0.0495%
iシェアーズ・コア 日経225 ETF20.83%0.0495%
PBR1倍割れ解消推進ETF0.99%
政策保有解消推進ETF0.99%
投資家経営者一心同体ETF0.99%
NF 日本成長株アクティブ上場投信0.6875%
NF 日本高配当株アクティブ上場投信0.5225%
MAXIS 高配当日本株アクティブ上場投信0.4125%
利回りは2023/1~2023/12の年率

信託報酬はYahoo!ファイナンス、利回りはみんかぶのデータを記載しています。設定日が新しいファンドは利回りがありません。

NISAで購入できるETFはインデックス型が基本ですが、2023年9月にアクティブETFが上場したことで、今後はNISAで買えるアクティブETFも増えていくはずです。

上記のPBR1倍割れ解消推進ETFより下にあるものがアクティブETFです。新しいETFのため利回りは算出できません。

ETFと投資信託の違い

投資信託は証券会社、銀行、郵便局(ゆうちょ銀行)で買うことができます。販売会社によって取り扱っている投資信託に違いが見られます。

ETFも投資信託の一種ですが、ETFは取引所に上場しているので、どこの証券会社でも好きなETFを買うことができます。

ETF投資信託
販売会社証券会社証券会社・銀行・郵便局
上場上場非上場
取引可能時間取引所の取引時間原則15時まで
取引価格市場での時価1日1回の基準価額
信用取引不可
購入時費用売買手数料購入時手数料
保有期間中の費用信託報酬信託報酬
売却時費用売買手数料信託財産留保額

ETFは投資信託と同様に、インデックス型とアクティブ型の2つに分けられます。インデックス型でもレバレッジが効いているタイプや、新興国株がメインのリスクが高い商品もあります。

レバレッジ型投信は新NISAの対象外

投資信託(ETF)の中には、2倍や3倍のレバレッジが効いたタイプもあります。2倍タイプなら指数の変動率の2倍価格が動きます。

旧NISAの一般NISAでは、日経平均レバレッジ・インデックスなどのレバレッジ型ETFも購入できましたが、新NISAでは除外されています。

新NISAで投資できないファンド
  1. 信託期間が20年未満
  2. 高レバレッジ型
  3. 毎月分配型

こられの条件に該当するファンドやETFは、新NISAから除外されました。レバレッジ型は使い方次第だと思いますが、リスクが高く長期的な資産形成には向かない商品なので仕方ありません。

下がったときに利益が出るインバース型ETFも新NISAでは購入できません。一時期は、一般NISAで日経平均ダブルインバースを買う人も多かったですが、レバレッジとインバースを組み合わせた商品なので、新NISAで買えるようになる日は来ないでしょう。

レバレッジ型投信の商品例

商品例利回り信託報酬
iFreeレバレッジ FANG+217.63%1.2749%
NASDAQ100 3倍ブル185.62%1.5235%
SBI 日本株4.3ブル160.24%0.968%
NASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)119.85%1.3475%
レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンド114.51%2.0317%
iFreeレバレッジ NASDAQ100107.22%0.99%
SBI 日本株3.8ベアⅡ-71.94%0.913%
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信0.88%
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信0.88%
利回りは2023/1~2023/12の年率

信託報酬はYahoo!ファイナンス、利回りはみんかぶのデータを記載しています。設定日が新しいファンドは利回りがありません。

投資信託はブル型とベア型の商品があります。相場が上昇しているときに利益が出るものがブル型、相場が下落しているときに利益が出るものがベア型です。

ブルは雄牛が角を下から上へ突き上げる格好を表していて、ベアは立ち上がった熊が前足を上から下に振り下ろす格好を表しています。

個人投資家にはレバレッジ型ファンドが人気で、SBI 日本株4.3ブル、SBI 日本株3.8ベアⅡ、楽天日本株4.3倍ブルなどがランキング上位に入りますが、新NISAでは購入できません。

レバナスと呼ばれるNASDAQ100にレバレッジが効いた商品も一時期人気がありました。具体的には、iFreeレバレッジ NASDAQ100、楽天レバレッジNASDAQ-100などのことを指します。

レバレッジ型商品のリターンシミュレーション

レバレッジ型商品は、市場が上がり続けているときはよいのですが、下がり続けたときの損失は大きくなります。また、上げ下げを繰り返す横ばい局面となったときも不利になります。

下がったときに利益が出るベア(インバース)型商品は、逆に上がり続ける相場で損失が大きくなります。レバレッジタイプが横ばい局面で不利なのは、ベア型もブル型も同じです。

①上げ相場、②下げ相場、③横ばい相場で、レバなし・レバありでどのような差が出るのかをシミュレーションしてみます。

相場が上がり続けた場合

スクロールできます
経過日数0日目1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目
変動率+10%+10%+10%+10%+10%+10%+10%+10%+10%+10%
レバなし100110121133146161177195214236259
レバあり100120144173207249299358430516619

市場が上がり続けた場合、レバレッジありの方が圧倒的に良い成績を残します。※ベア(インバース)型商品は除く

複利+レバレッジの効果は凄まじいです。こんなにキレイに上がり続けることはありませんが、2023年の相場は1年を通して上げる日が多く、レバレッジタイプのファンドの成績は良くなりました。

相場が下がり続けた場合

スクロールできます
経過日数0日目1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目
変動率-10%-10%-10%-10%-10%-10%-10%-10%-10%-10%
レバなし10090817366595348433935
レバあり10080645141332621171311

市場が下げ続けた場合は、レバレッジありの方がパフォーマンスは悪くなります。※ベア(インバース)型商品は除く

レバありの方は、10日後には元々あった資金の10分の1になっています。こんなにキレイに下げ続けることはありませんが、10日連続下げることは十分にあり得ます。

相場が上下を繰り返した場合

スクロールできます
経過日数0日目1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目11日目12日目
変動率+5%-10%+6%+5%-10%+6%+5%-10%+6%+5%-10%+6%
レバなし10010595100105951011069510110695101
レバあり1001108899108879710785961058494

わかりやすく3日ごとに100の位置に戻るように「+5% ⇒ -10% ⇒ +6%」で上下動を繰り返した場合の例です。

レバなしの方は100の位置を維持していますが、レバありの方は下げたあとの戻りが弱いため、100を維持できません。基本的には、横ばい局面が長期になるほどレバありの方がパフォーマンスは悪くなります。

下げ相場のときに個人投資家に人気となる日経平均ダブルインバースは、日経平均株価の前日比変動率の-2倍になるように計算された日経平均ダブルインバース・インデックスに連動を目指す商品です。日経平均が下がったときに2倍儲かります。

インバース型商品は下げ相場のときに利益が出ます。ダブルなどのレバレッジが効いているインバース商品は、下げ続ける相場のときに大きな利益を上げます。横ばい相場のときは期間とともに減価するため、長期保有することでどんどん価格が下がっていきます。

この記事を書いた人

竹内潤平のアバター 竹内潤平 代表取締役社長

ファイナンシャルプランナー。埼玉県飯能市出身、1978年12月25日生。趣味は登山。Webライター歴23年。
SEO、HTML、CSS、WordPressが得意です。複数のサイトを自分自身で運営・管理しています。当サイトも私がテーマカスタマイズや記事の作成をしています。
個人で自動車ローンや住宅ローンを利用したことがあり、起業してからは法人で銀行融資や日本政策金融公庫の一般貸付、マル経融資でお金を借りた経験があります。
株式投資歴は20年以上で、現在は個別株投資やベンチャー投資をしつつ、NISAつみたて投資枠でオルカン、S&P500、日経225に投資しています。
FP技能士、宅地建物取引士、日商簿記検定、証券外務員の資格を保有。

運営者情報

会社名 株式会社アルビノ
代表者 代表取締役社長 竹内潤平
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