パチンコの打ち子のバイト給料や違法性

高時給の怪しいバイトとして良く出てくるのが、「パチンコ屋の打ち子」と「出会い系のサクラ」です。どちらも最近は下火になっていますが、まだ存在する職業です。

パチンコの打ち子（代打ち）は色々な種類があります。パチンコ・パチスロ雑誌のデータ取りや、店側に雇われる打ち子、パチプロ軍団の打ち子などです。

打ち子は違法な場合も多く、トラブルや事件になることもあるので、打ち子のバイトはお勧めしません。知り合いに誘われた場合でも注意した方が良いでしょう。

このページでは打ち子に興味がある人のために、打ち子の給料や実態について解説します。私は元々パチンコ屋に勤めていたこともあるので、パチンコ屋事情についても詳しいです。

パチンコの打ち子の給料

打ち子の給料は、雇われている形態によって変わってきます。

雑誌のデータ取りの場合、かなり収入は少ないです。雑誌の紙面に顔を出すような人ではなく、あくまでデータの収集のために働く人です。

パチンコ店の店長や主任クラスの人と仲が良いか、パチプロ集団の一員として打ち子を経験する人が多いと思います。

パチプロ集団の一員として働く場合、日給はその人のランクによって異なります。

海物語のイベント周りで稼げた2010年頃までは、日給が1万5千円を超えることもあったようですが、今はかなり厳しくなっているようです。

バスターミナルで打ち子の仕事が見つかる

6時間遊ぶだけで報酬6000円…憧れのバイト｢パチスロの打ち子｣を二度とやりたくないと思ったワケ

新宿駅前で暇そうにしていると、「パチスロを遊ぶだけのアルバイトをやらないか」と声をかけられることがあるという。本当にそんな仕事が存在するのか。実際に「打ち子」としてアルバイトをした『裏モノJAPAN』編集部の野村竜二さんがリポートする――。

新宿には大きなパチンコ店も多いので、バスタ新宿で地方出身者の若者に声をかけて打ち子のバイトに誘うというのは本当にありそうな話です。

手配師と呼ばれる人に打ち子の仕事を紹介されて、合意に至ると集合場所の店と時間が告げられるようです。

パチンコ屋のオープンが10時からなので、バスタ新宿の待合室に7～8時頃に行くと手配師に会えると書かれています。

「時給はいくらくらいですか？」

「開店の抽選を受けてもらうだけで、1500円。それとパチスロ台を打ってもらうのが時給千円。これでどうかな？」

良い台は開店と同時にすぐに埋まってしまうので、勝てる店では入店の順番は抽選で行われる事が多いです。その抽選に並ぶだけで1,500円支払われ、あとは時給1,000円でパチスロ台を打つ仕事です。

時給1,000円は東京の最低時給よりも低いですが、ただパチスロを打つだけの仕事なので、それで時給1,000円貰えれば十分と考える人が多いのでしょう。

打ち子の募集を見つける方法

どうしても打ち子のバイトがしたい方のために、打ち子の募集の見つけ方をご紹介します。

※当サイトで打ち子の募集はしていません。

ただし、真っ当なバイトではないのでリスクが高く、詐欺の場合もあるので注意が必要です。

Twitterの検索機能を使うと、打ち子のバイト募集をしているツイートが簡単に見つかります。

試しに、「打ち子＋地域名」「打ち子＋バイト＋地域名」「打ち子＋募集＋地域名」などで検索してみました。

話題のツイートではなく「最新」に切り替えると、新しい募集が見つかります。

時給や日給が高すぎるバイト募集は、詐欺の可能性が高いです。Twitterだと時給1,000円、日給10,000円ぐらいが相場だと思います。

名前の横にTwitterの公式マークが付いているアカウントもありますが、これは有料プランに加入するだけで簡単に付けられるものなので、その人が信用できるかどうかとは関係ありません。

打ち子関連の事件

たびたび打ち子関連の事件が話題になりますが、2022年5月にもパチンコの打ち子と雇い主の間で事件が発生しました。

こういったトラブルもあり得る世界なので、まともな仕事に就ける人は足を踏み入れないほうがよいと思います。

いろいろな打ち子の形態

店に雇われる打ち子は、店長や主任など店に直接雇われる場合と、店と繋がっている胴元に雇われる場合があります。

店長や主任が自分のお小遣い稼ぎとして打ち子を使うケースは少ないです。毎回同じ人が出していると怪しいですからね。

ただ、店長や主任が怪しい人と組んで、色々な打ち子を使ってお小遣い稼ぎをするケースはあります。店側がやっている場合でも、店が出玉を演出するために仕込む場合と、店長や主任が私腹を肥やすために、店に内緒でやる場合があります。

打ち子の求人募集が表立って行われることはありませんが、求人誌や求人サイトに、打ち子という表現は使わずに募集が載ることがあります。一般の人が見てどんな仕事が良くわからない形で掲載されています。

もしくは知り合いが既に打ち子をやっていて、知り合いのツテで始める人も多いですね。店がやっているサクラの場合、店員と仲良くなることで打ち子の仕事を紹介されることもあるかもしれません。

ノリ打ちパチプロ集団

昔はパチプロ集団と言えば「梁山泊（りょうざんぱく）」が有名でしたが、今はネットで簡単にコミュニケーションが取れるため中小様々なパチプロ集団があります。

ノリ打ち集団は全国各地にグループがあります。具体的な名前はここでは避けますが、そういったグループは「打ち子⇒班長⇒ブロック長（エリア長）」といった具合にランクがあります。

ノリ打ちはボーダーを超えている台を複数人で打つのが基本なので、人が集まらないと話になりません。ノリ打ち集団が表に出てくることはあまりありませんが、パチンコで勝つのが難しくなった2013年頃からは表に出てくるグループも現れました。

ノリ打ちは低換金ホールの持ち玉共有で長時間打つことに旨味がありますが、等価交換のホールが増えたことも勝つのが難しくなった理由の一つです。

勝てなくなってきたら他の稼ぐ方法を探すのがプロです。パチンコで勝てなくなったことで、パチンコで勝つための情報商材販売などを行うグループも出てきています。

ノリ打ちとは

ノリ打ちとは、複数人でパチンコを打ち、投資金や回収金を折半する形態のパチンコの打ち方です。

パチンコはボーダーを超えていても確率ムラで負けることがありますが、人数が増えればムラ負けする確率も下がります。

しかし、技術力の高い人たちで、何台も期待値が高い台を設置している店でないと大きな利益にはなりません。

パチプロ軍団のノリ打ちの場合、投資金は全て親や班長と呼ばれる上司が負担し、回収分も全て親が受け取ります。

パチプロ軍団の打ち子は、あくまで打つ（回す）のが仕事です。勝とうが負けようが働いた分の給料がもらえます。

パチンコ軍団の具体的な話については、パチ7というサイトの『軍団』に体験入団してみた！で見られます。

打ち子の仕事内容

打ち子はパチンコやパチスロを打ち続けるのが仕事です。

開店から閉店まで打ち続けます。出玉があっても無くても給料は変わりません。出ても自分のお金にはならないので、当たっても特に喜びもないと思います。

店とグルになってやる打ち子の場合は、打つ台が店から指定されます。パチンコなら良く回る台、スロットなら設定が高い台になります。

遠隔操作や大当たり確率を調整した違法な方法を使っている店もあるかもしれませんが、警察にバレるとヤバイので、多くの店が合法的に出やすい状態にしているはずです。

パチンコの場合、回る台＝勝てる可能性が高い台ということになります。ヘソをガバっと開けると、他の人が見た時に怪しいので、スルー周辺、鎧、風車、寄りなどの釘で調整します。このへんの釘をプラス調整した場合、普通の人が見ても気づきません。

パチンコ・パチスロ雑誌のデータ取りの場合は、データを記録しなければなりません。これは慣れないとかなり大変です。

大当たり時の回転数やリーチ演出などを記録します。昔は手帳に書いていましたが、最近はスマホに記録している人が多いと思います。

ノリ打ちパチプロ集団の打ち子の場合は、班長に指定された台をひたすら回すことになります。10時開店の22時閉店の店なら12時間勤務です。

並びなどを含めると拘束時間は13～14時間になると思います。それで日給は1万～1万2千円ぐらいです。時給にすると1,000円ありません。

パチプロ集団の打ち子は勝つ為の打ち方が求められるので、保留玉3個止めはもちろんですが、確変・時短・ボーナス中の止め打ちなども求められます。

自分が出しても出さなくても給料は変わりませんが、技術力不足で負けが続けばクビになる可能性があります。

ノリ打ちパチプロ集団の班長クラスの人は、打ち子が打つ台を見つけるのも仕事です。当然自分も打ち子となって1日パチンコを打ちます。班長になれば歩合なども入ってくるので月給30～40万円にはなると思います。

打ち子の違法性

パチンコの打ち子は、法律的には犯罪になるケースも多いようです。

店長や主任に雇われるケースでは、店長や主任が店の売上を横領しているわけですから、打ち子も業務上横領罪や窃盗罪の共同正犯になります。

店がサクラとして打ち子を雇う場合でも、店が詐欺罪に問われる可能性があり、そうなれば実行犯も罪に問われる可能性があります。

パチンコ雑誌のデータ取りは、雑誌編集者に雇われて、仕事としてパチンコやパチスロを打っている状態なので違法性はありません。

プロ集団に雇われている打ち子の場合は、合法的な手法でただ打っているだけなら、犯罪にはならないこともあります。

しかし、打ち子の雇い主は雇用契約や納税の面で法を犯している可能性が高いです。

最近はプロとみなされると店を出入り禁止になることが多いですが、それは犯罪ではありません。

打ち子が違法になるかどうかは、どのような形態で雇われているかによって変わってきます。

最も健全性が高いのはパチンコ雑誌のデータ取りバイトですが、知識と技術力が必要になるので簡単にできる仕事ではありません。

こんな打ち子の仕事は怪しい

怪しい打ち子のバイトに注意

• 仕事を始める時にお金がかかる
• パチンコで勝てるようになるノウハウを提供してもらえる
• 日給5万円など異様に収入が高い

打ち子自体が怪しい仕事なのですが、その中にも詐欺があります。

闇バイトは奥が深く、打ち子からお金を搾取する人たちもいます。

パチンコで勝つためのノウハウを提供する代わりにお金を払えと言われることもあるかもしれません。

基本的には、お金を取られたり、給料からノウハウ代を天引きされるところは怪しいと思った方が良いでしょう。

打ち子の給料は、丸1日パチンコやパチスロを打って1万円いけばいい方です。給料が高いほど詐欺に遭う可能性が高くなります。

私が働いていたパチンコ店にも打ち子がいた

私も昔パチンコ屋で働いていた事がありましたが、働いていた店でも打ち子がいました。2000年頃の話です。

詳しくは話せないのでボカしながらになりますが、スロットの設定を6にして、打ち子に打たせてその一部をバックしてもらっていたようです。

今の台はどうなっているのかわかりませんが、当時の台は、メイン基板とサブ基盤の設定を変えることができました。

一度設定を6にして、サブ基盤のハーネスを外して、設定を1や2に変更します。そうすると、サブ基盤の設定は6のままなのですが、メイン基板の設定は1や2になっているので、誰かに確認されてもバレません。

当時の台は、CTやATと呼ばれる短時間に大量の払い出しがある役の抽選確率は、サブ基盤の設定で決まるので、表からはわからないようにサブ基盤の設定のみを上げることで、いくらでもバレずに抜くことができました。

営業前に設定を変更したり、設定をリセットすればメイン基板の設定がサブ基盤にも移るのですが、通常、そういった作業は行わないので、設定を任せられている人で、他の従業員にバレなければいつまでも実行することはできます。

4号機が全盛だった頃は、1日に1万枚以上でるような台も沢山あり、ミリオンゴットやアラジンは、1日5万枚（等価交換で100万円）行く場合もありました。

大花火、ガメラ、花火百景などの機種は、サブ基盤が無かったですが、ミリオンゴッド、アラジン、サラリーマン金太郎、コンチ4X、獣王、ダブルチャレンジなどは、サブ基盤の設定変更が可能でした。

そういった台の設定を6にしてしまうと、どうしても怪しくなりますが、当時は普通に設定6が置かれることもあり、毎回違う人が打っていれば客にバレることはまずありません。

従業員や常連客には同じ人が出していることでバレますが、悪さをしているのが店長や主任なので、バレてもクビになるまではそのまま続けることが多いと思います。

しかし、店の利益は落ちるので大型店じゃないとどこかで破綻しますが、リスクを犯しても大金が得られるので手を出してしまうのでしょう。今のパチスロは1日に何十万円も勝つのが難しいのでリスクが大きすぎますね。

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