三豊市の特産物を探しに、新橋にある香川県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」に行って来ました。

四国の北側に位置する香川と愛媛の両県が共同で運営するアンテナショップは、1店舗で2県を訪れるような、お得な気分になるアンテナショップでした。

香川・愛媛せとうち旬彩館に行ってきました

香川県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」は、JR新橋駅の銀座口から出ると、遠くに看板が見えるほど近くて、好立地な場所にあります。

お店の方に店内写真をブログに載せる許可をいただきました。ありがとうございます♪

店内は、県ごとに分かれて陳列されているところと、商品ごとに両県の自慢の品が混在しているところがあり、共同運営を上手く利用した展示になっています。

入口から入ってすぐのところに、三豊市の果樹園のあるケーキ屋さん「ケーキ工房れいくんち」のひんやりムースバーがありました。ムースバーは、フルーツ王国三豊市の旬の果物を使っていて、溶けにくい新感覚なアイスバーです。

このひんやりムースバーは、私が来店前にリサーチしていた商品だったので、とても気になります。溶けにくいとは、どの程度溶けにくいのか・・・溶けたとしても再冷凍すれば平気なのか?・・・どうしよう買って帰ろうか・・・迷ってしまいます。

香川県には、うどん県として知られている通り、アンテナショップでも、商品棚の島陳列が全部うどん商品で埋まってしまう程、豊富な種類が用意されています。

冷蔵コーナーには、練り物や海産物の他、ここでもうどんが平置きされています。

冷凍コーナーにも、うどん商品が並んでいます。やはり香川県を語るには、うどんは外せない特産品ですね。

店内で三豊市の商品を探していると、藤田水産のいりこ粉末を見つけました。

私は、関東育ちのせいか、あまりいりこ粉末に馴染みがなくて、どのように使うのかをスマホで調べていると、60代くらいのご婦人が、手に取って通り過ぎて行きました。

今月のかくれた逸品コーナーには、愛媛と香川の両県から各5種類の商品が選出されています。

三豊市は、高瀬町二ノ宮地区を中心に高瀬茶が生産されていて、香川県のお茶の生産量の約8割を占めるほどのお茶の産地です。

品評会では、最高賞を獲得している高品質な銘茶ですが、出荷量が少ないため、幻のお茶とも言われています。

白い紙パックにオレンジ色の差し色が入っただし醤油は、近所のスーパーにも売っているので、私も何度か購入したことがあります。これも香川県産の商品だったのですね。

ぽん酢醤油やサラダ醤油、めんつゆ、うどんだし、さしみ醤油、濃口醤油など、こんなに多くの醤油シリーズがあることを知らなかったので驚きです。

店内には産地直送のマルシェコーナーがあり、新鮮な野菜が並んでいます。

アンテナショップの2階には、工芸品・雑貨ショップがあります。多くの商品が、所狭しと陳列されているので、見ているだけで楽しい気分になります。

自分で組み立てる紙の地球儀は、インクを重ね刷りすることで、 海の深さが美しく表現される立体印刷などの印刷技術が使われている「マルモ印刷」の企画製造商品です。

マルモ印刷は、創業約100年の老舗印刷会社で、暗闇で光る蓄光印刷やUVスクリーン厚盛印刷などの特殊印刷や加工技術を得意としています。

全部で15種類ある組立式地球儀のうち、アンテナショップでは、カラフルなタイプとアンティークなタイプ、自分のオリジナルが作れるタイプの3種類がありました。

組み立てること自体が楽しそうですが、地球内部の地殻や23.4度の地軸の傾きなども学べるので、子供へのプレゼントとしても最適です。

2階には、工芸品ショップの他にも「観光案内コーナー」や食事が楽しめる「郷土せとうち料理かおりひめ」がありました。

香川・愛媛せとうち旬彩館を訪ねてみると、そこは落ち着いた空間で、定番商品から隠れた銘品まで、こだわりのアイテムが揃った素敵なアンテナショップでした。

三豊市の特産品(おみやげ)

香川県のアンテナショップで購入した商品を並べてみると、バランス的にも甘いものが欲しいところなので、やっぱりムースバーは買うべきだったかと、改めて後悔しました。今後は、「アンテナショップや旅先で迷ったお土産は買う!」と心に決めました。

反省点はあるものの、素敵なお土産が購入できたので紹介します。

さぬき骨付鶏~有限会社さぬき鳥本舗~

さぬき骨付鶏:972円

有限会社さぬき鳥本舗のさぬき骨付鶏は、讃岐うどんに次ぐ香川県の名物とも言われるご当地グルメ骨付鳥を、真空調理の独自技術により、焼き上げたままの味を家庭で楽しむことができます。

さぬき骨付鶏は、「瀬戸内ブランド」に認定されていて、ヒルナンデスなど多くのメディアでも取り上げられています。

温め方はとても簡単で、真空パックの袋を開封してレンジで1分、その後、フライパンで両面を強火で焼いていただきます。

さぬき骨付鶏は、柔らかくジューシーな身で、鶏の旨味が最大限に引き出されていて、ピリッとした辛みが後を引く旨さです。

調べてみると、香川県地域資源認定とうがらしの香川本鷹が含まれているそうで、これが辛さの正体のようです。

鶏は、熟練された職人さんが、1本1本手作りで捌いて調理したもので、地産地消にこだわって、香川本鷹や瀬戸のあら塩、にんにく、玉ねぎなど4種類のスパイスには、香川県産の素材が使われています。

私の技術が未熟なせいで、皮をパリッと仕上げることができませんでしたが、食感や味が最高なので、何の問題もなくおいしくいただけました。味にうるさい人へのお土産としても、自信を持ってお渡しできる逸品ではないでしょうか。

干しえび~有限会社藤田水産~

干しえび70g:1,080円

有限会社藤田水産の干しえびは、鮮度が落ちて風味が落ちることがないように、水揚げから30分余りで加工に入るというこだわりの技術で完成に至っています。

そのままパリパリと食べてみると、優しい塩味を感じ、凝縮された甘味と旨味のえび味です。そのままでも十分おいしい干しえびですが、加熱するとさらに風味と香りが増します。

干しえびのアヒージョ

干しえびとにんにくの旨味をオリーブ油に移して、アヒージョにしました。

私の好みで塩やトマト、ブロッコリーを追加しています。我が家では、おかずの一品として食卓に出したのですが、大人気すぎて、さらに2回分のおかわりを追加で作り、フランスパンも1.5本分が消費されました。

簡単にできてこんなにおいしくて、まだ半分以上干しえびが残っているので、我が家ではリピート確定のお気に入りメニューになりました。

干しえびのタイピーエン風

干しえびの旨味たっぷり出汁を春雨に吸わせて、太平燕(タイピーエン)風にして、余すところなく全部食べ尽くしました。

干しえびの太平燕
  • 干しえびを30分以上水に浸しておく。
  • 鍋で人参を軽く炒めて、水で戻した干しえびを水ごと入れる。
  • 沸騰したら弱火にして、5分程コトコトと煮出す。
  • 火の通りにくいものから順番に入れていき、塩と鶏ガラスープの素で味を整えたら、最後に春雨を入れて3~5分加熱する。
  • 器に盛り付けて、茹で卵をのせたらできあがり。

※スープの量が足りないときは、水を追加して増やしましょう。

今回は、10尾ほどの干しえびを200cc程度の水に浸して、冷蔵庫で2時間以上放置してから、お鍋で具材と一緒に加熱して出汁を取りました。

上品に干しえびの出汁を取るなら、煮出したあとに干しえびを取り除きます。私は、そのまま一緒に煮込んで食べましたが、表面の殻は薄い膜のような感じが残っていて、中の身はふんわりしてたので、具材として邪魔な食感ではありませんでした。

アンテナショップでは、冷蔵コーナーで販売されていて、「開封後は要冷蔵」と注意書きがあったので、袋ごとフリーザーバックに入れて冷蔵庫で保存しています。賞味期限が3ヶ月程あるので、まだまだ色々なレシピで楽しみたいと思います。

仁尾酢~中橋造酢株式会社~

仁尾酢360ml:567円

仁尾酢の醸造元である1741年創業の中橋造酢株式会社は、伝統製法を280余年受け継いで、米酢の醸造を続けている老舗です。

仁尾酢の米酢は、お酢造りの醸造蔵で、杉樽を使って発酵熟成させる昔ながらの製法により、芳醇とまろやかな旨味が見事に調和しています。

左側:ミツカンの穀物酢 右側:仁尾酢の米酢

私は普段、ミツカンの穀物酢を使っているのですが、仁尾酢の透明さに驚かされました。一瞬、米酢と穀物酢の違いかなと思ったのですが、そんなはずはなく、他の米酢でも色味は普通にあります。

仁尾酢の香りは、いつも使用している穀物酢よりもマイルドで、ツンとした鼻に刺す匂いではないのに、なぜか豊かな香りです。

色や匂いの感じから、風味が薄いかもと油断しながら味見してみると、キレがあるのにまろやかで、酸味と旨味が良い意味で主張するちゃんと酸っぱいお酢でした。

仁尾酢は、米酢の良さを最大限に活かすために、加熱しない調理法のすし酢や酢の物として使いたいと思います。

固めに炊いたお米に、三温糖と塩を加えた仁尾酢を混ぜてすし飯を作ると、お酢のいい香りが上がってきます。

てまり寿司にして食べてみると、いつもよりもまろやかな酸味で、さわやかなのに味に深みがある気がします。仁尾酢を使うと、酸味は柔らかく感じますが、香りが豊かなせいか、最後まで旨味の余韻を感じることができるすし飯になりました。

瀬戸内レモンソルト~仁尾興産株式会社~

瀬戸内レモンソルト:594円

瀬戸内レモンソルトは、大正8年に塩田業として開業した仁尾塩田株式会社が、塩化マグネシウムの製造業に転換すること約50年、塩田業の仁尾塩田株式会社から数えると、延べ100年以上続く老舗の仁尾興産株式会社が製造しています。

瀬戸内レモンソルトは、パウダー状の塩とレモンパウダーが合わさった、ふんわりと優しいお塩です。調理中や下味として使うのではなく、食べる直前に振りかけると、おいしさが引き立つ気がします。

私が試した中では、鶏のから揚げが一番おすすめですが、天ぷらやお芋、レタスなど、揚げ物、焼き物、生野菜の何にかけてもおいしくいただけました。

初めて食べたものなのに、どこかで食べたことがある味なんですよね。口どけは、宮古島の雪塩のような感じだけど、塩ではなく、レモンの風味が、何かに似ている気がするのですが・・・思い出せません。

三豊市の観光スポット

三豊市は、香川県の西部に位置し、北側は瀬戸内海に面していて、中部には三豊平野が広がります。三豊市の海や山、田園地帯などが生み出す豊かな自然は、一度は訪れたい絶景スポットです。

父母ヶ浜(ちちぶがはま)や紫雲出山(しうでやま)山頂から眺める瀬戸内海の多島美は、四国八十八景にも選ばれています。

人気スポット 所在地
父母ヶ浜 三豊市仁尾町仁尾乙203-3
紫雲出山 三豊市詫間町大浜
津嶋神社 三豊市三野町大見7463
本山寺 三豊市豊中町本山甲1445
不動の滝カントリーパーク 三豊市豊中町岡本3567-6
香川用水記念公園 三豊市財田町財田中2355
蔦島 三豊市仁尾町蔦島
粟島 三豊市詫間町粟島
道の駅ふれあいパークみの 三豊市三野町大見乙74
道の駅たからだの里さいた 三豊市財田町財田上180-6

父母ヶ浜

※画像引用元:三豊市観光交流局

三豊市仁尾町にある父母ヶ浜は、約1kmにわたって砂浜が続く、穏やかな海水浴場です。潮が引いたときに鏡のように水面に映る景色が、南米ボリビアの「ウユニ塩湖」に似ていることから、日本のウユニ塩湖と称されています。

三豊市仁尾町の父母ケ浜海岸は、日本の夕陽百選にも選ばれているので、干潮と日没が重なり、風が止まる夕凪であれば、さらに美しい景色が期待できます。

紫雲出山

※画像引用元:三豊市観光交流局

三豊市詫間町にある紫雲出山は、瀬戸内海の景色が見渡せる荘内半島で最も高い標高352mの山です。山頂にある展望台からは、天気のいい日には四国山地や瀬戸の島々が見えます。春の桜や初夏のアジサイなど、四季折々の風景を眺めながらハイキングが楽しめます。

山頂付近には、弥生時代の高地性集落遺跡が発見され、その出土品などが展示された遺跡館があります。館内にあるカフェから見下ろす瀬戸の美しさは、絶対に見たい景色です。

三豊市詫間町の紫雲出山山頂展望台は、日本の夕陽百選にも選ばれていて、夕景も美しいスポットとして知られています。