我が家には公立中学校に通う子どもがいます。上の子は3月に卒業して、下の子は現在通い中です。

近所に住む先輩ママから「入学準備に10万円ぐらいかかるよ。」と言われていましたが、まさにその通りでした。

中学は義務教育といっても無料なのは授業料だけで、その他は自己負担になります。中学校は小学校と違って制服がありますし、部活動のお金もかかります。

このページでは、中学校入学にかかる費用、公立と私立の費用の違い、月々かかる費用、部活動費、卒業までにかかった費用などを実体験を元にご紹介します。

公立・私立中学校の費用

多くのお子さんが公立中学校に行くと思いますが、私立の中学校に進学するお子さんもいます。まずは公立と私立の費用を比較してみましょう。

項目 公立 私立
学校教育費 138,961円 1,071,438円
学校給食費 42,945円 3,731円
学校外活動費 306,491円 331,264円
総額 488,397円 1,406,433円

※引用元:文部科学省を元に作成

学習費の内容
  • 学校教育費:授業料、入学金、修学旅行費、PTA会費など
  • 学校給食費:給食費
  • 学校外活動費:家庭学習、塾、習い事など学校外の活動にかかる費用

文部科学省が2018年に行った「子供の学習費調査」によると、1年間にかかる費用は、公立中学校で488,397円、私立中学校で1,406,433円が平均でした。この学習費には、塾や習い事の費用も入っています。

公立中学校の授業料は無料ですが、私立は授業料がかかります。私立中学校はさらに入学金、施設設備費、学校納付金、後援会費、冷暖房費などもかかります。

こうして比較してみると、随分と差がありますね。しかもこの費用は1年間ですので、3年間通学すると単純に3倍の費用がかかります。

中学校3年間の学習費

文部科学省の調査結果に、学年別にかかった費用もあったので、参考までに載せます。

学年 公立 私立
1年 456,582円 1,624,661円
2年 436,183円 1,230,122円
3年 569,348円 1,362,389円
合計 1,462,113円 4,217,172円

※引用元:文部科学省を元に作成

中学1年は制服やジャージ、通学カバンなど入学準備のためにかかる費用が多いので、年間にかかった費用が高めです。また、中学3年は修学旅行の費用や卒業アルバム代なとが入っていることから学習費が高くなっています。

公立と私立のどちらにするかで費用は大きく違いますし、塾や習い事に行くかどうかでも違ってきます。

私立中学の入学金・授業料・施設費の平均

東京都のホームページに都内私立中学の入学金、授業料、施設費などの平均額が載っていました。都内私立中学校182校に調査した結果です。

項目 令和3年度 令和4年度
入学金 259,706円 261,174円
授業料 482,168円 486,976円
施設費 37,881円 35,642円
その他 190,421円 194,628円
初年度納付金総額 970,176円 978,420円

※引用元:東京都ホームページを元に作成

入学金の平均は約26万円、授業料の平均は約48万円から49万円で、初年度で約97万円から98万円かかります。

参考までに、初年度納付金で高い学校は、玉川学園中学部(IBクラス)で1,896,500円だそうです。やはり私立は高いですね。

公立中学入学にかかった費用

ここからは公立中学で実際にかかった費用について、実体験をもとに細かく説明したいと思います。安く済ませる方法やコツも紹介します。

中学校入学にかかる費用
  • 公立中学の授業料は無料
  • 月々1万円程度の引落(学年費・給食費)
  • PTAは半強制的に入会して会費は自動引落
  • 入学準備で10万円から15万円ぐらい必要
  • スキー教室は約2万円
  • 林間学校は8,000円~1万円
  • 修学旅行は約6~7万円
  • 部活動にかかる費用は部によって大きく違う

我が家は上の子が2022年3月に中学を卒業しました。部活は吹奏楽です。下の子は現在中学2年で、部活は陸上部、サッカーのクラブチームに所属しています。

新型コロナの影響で潰れてしまった行事もありますが、学校から配布された手紙や実際にかかった費用など総合的に見て説明します。

入学準備で購入したもの(制服代、体操着、通学カバン等)

まず初めに入学準備品で、学校指定品は以下のようなものがありました。

学校指定品

  • 制服
    ※女子:ブレザー、スカート、ベスト、ブラウス
    ※男子:学ラン、スラックス、ワイシャツ、ベルト
  • ジャージ上下
  • 体操着上下
  • 給食着
  • 上履き
  • 体育館履き
  • 外履き(運動靴)
  • 通学カバン1
  • 通学カバン2
  • カッパ
  • ヘルメット

子どもが通う中学校では、珍しく給食着を着るスタイルを取っています。

通学カバンは2種類あります。ひとつは背負うタイプのもので、もうひとつはボストンバッグのようなタイプのものです。どちらも学校指定のものです。

学校指定はないが必要なもの

  • 靴下
  • セーター
  • 自転車
  • 自転車の荷台ゴム
  • 自転車の荷物カバー

学校指定はありませんが、必要なものがあります。毎日履く靴下は必要ですし、我が子は自転車通学のため、自転車と荷台のゴム、雨の日用に荷物カバーが必須でした。

セーターは寒い季節に着てもいいことになっています。指定はありませんが、女子は冬に着ます。男子はあまり着ません。

在学中に購入が必要な学校指定品

  • アルトリコーダー
  • 水着・水泳帽
  • ウィンドブレーカー

入学準備ではありませんが、在学中に購入のお知らせがきたものもありました。中学では音楽でアルトリコーダーが必要です。(兄弟がいる場合には購入しない子もいます。)

6月にはプール開きがあり、学校指定の水着と水泳帽が必要です。プールの授業は数回しかないですが、水着は購入しなければなりません。

冬になる前にウィンドブレーカー購入の案内もありました。

学校指定品の費用

学校指定品の値段がいくらかかったかまとめてみました。

学校指定品 費用
制服(冬用) 男子 37,000円
女子 40,000円
制服(夏用) 男子 18,000円
女子 21,000円
体操着上下2組 12,000円
ジャージ上下2組 20,000円
給食着 小学校の使い古し
上履き 2,000円
体育館履き 3,000円
外履き 4,000円
通学カバン1 15,000円
(10,000円)
通学カバン2 5,000円
カッパ 3,000円
ヘルメット 自治体からプレゼント
合計 男子 114,000円
女子 125,000円

学校指定品の費用の合計は、男子が114,000円で女子が125,000円でした。男子より女子の制服の方が少し高いです。ベストがあるからでしょうか。

体操着とジャージは2組購入します。体操着は毎日制服の下に着るので2組必要です。ジャージは寒い季節は毎日着ますし、宿泊学習でも着るのでどうしても2組必要です。

通学カバン1には日本製のものと中国製のものがあり、日本製が15,000円で中国製は10,000円とだいぶ差がありました。(上の子は日本製を選び、下の子は中国製を選びましたが、どちらにしても3年間十分に使える品でした。)

学校指定はないが必要なものの費用

学校指定ではないものの、入学するにあたり必要なものがあります。実際にかかった費用をまとめてみました。

学校指定のないもの 費用
靴下 700円
自転車 20,000円~40,000円
自転車の荷物のゴム紐 300円~1,500円
自転車の荷物カバー 1,000円
合計 22,500円~43,200円

自転車は上の子が約40,000円、下の子が約20,000円のものを購入しました。

参考までにですが、中学校の通学用自転車は20,000円から80,000円と価格の幅が広く、周りの子は60,000円から80,000円の自転車を選んでいる子が多かったです。

我が家の上の子は、中学生らしくない自転車を選んで約40,000円で安く済みました。

下の子は夫と買いに行ってもらったのですが、通学用自転車の一番下のランクで、保険料入れて約20,000円のものにしました。安いのはいいですが、中学3年間はなんとか持つとしても、高校までは乗れないと思います。

雨の日を考えて自転車の荷物カバーも購入しました。私が中学生の頃はビニール袋(ゴミ袋?)をカバーにしていましたが、今は立派な荷物カバーをかけるのが主流のようです。

入学後に購入した学校指定品の費用

入学前でなく入学後に購入をしなければならないものがありました。

以下のものは、兄弟のお古があれば購入する必要はありませんが、なければ基本的に学校指定品を買うことになっています。

学校指定品 費用
アルトリコーダー 3,000円
水着・水泳帽 4,000円
ウィンドブレーカー 10,000円
合計 17,000円

アルトリコーダーは音楽の授業で使うので、入学後すぐに案内がありました。プール開きは6月なので、5月に水着購入の案内が来ました。

ウィンドブレーカーは冬の寒い時期に着るものですが、夏の終わりに購入の案内が来ました。

子どもが通う中学では絵の具購入はありませんでしたが、絵の具セットを購入する場合もあるようです。(小学校の水彩絵の具とは違ったアクリルガッシュの絵の具セットで、5,000円ぐらいかかります。)

入学準備から1年間で約18万円

入学準備にかかった金額と、入学後の1年生で購入したものの金額の合計をまとめてみました。

項目 費用
学校指定品(入学前) 125,000円
学校指定はないが必須 43,200円
学校指定品(入学後) 17,000円
合計 185,200円

合計185,200円かかりました。下の子は安い自転車を買ったので約16.5万円です。自転車でなく徒歩通学の場合にはもっと安く済みます。

公立中学といっても授業料以外は基本的に自己負担ですので、15~18万円ぐらいは用意しておいたほうが良いと思います。

安く済ませる方法・購入前のポイント

安く済ませる方法や購入前のポイントをまとめてみました。

ポイント
  • 学校指定品とそうでないものを調べる
  • 先輩ママに聞く
  • 制服は安いお店で購入する
  • 冬用の制服を一年中着る
  • お古の制服・ジャージを利用する
  • 男子は特に大きめサイズを購入する

安く済ませる方法はいくつかあるので、実践できそうなものを取り入れてみましょう。

学校指定とそうでないものを調べる

中学校から手紙で購入品の一覧が案内されますが、一覧の中には「学校指定品」と「学校指定はないもの」が混同しています。

  • 学校指定品とそうでないものがある
  • 学校または先輩ママに聞く

子どもが通う中学の場合は、後から外履きはどこで買ってもいいことを知りました。

一覧表にあり購入するスクール用品店まで案内があったので、てっきり学校指定のものだと思ってしまいましたが、どこのお店で買ってもいいことになっていました。

学校指定品かそうでないものかを調べるには、先輩ママに聞くか学校に問い合わせることをおすすめします。

先輩ママに聞く

知り合いに先輩ママさんがいる場合には、購入品の情報を色々聞くといいです。

  • 学校指定品かそうでないかがわかる
  • 安く購入できるお店の情報がわかる

子どもの上履きは学校指定品ですが、近くのスーパーでも同じものが売っていて、なおかつ少し安くなっていると先輩ママに情報を聞き、2回目からはそこで買うようにしました。

自転車の荷台カバーはスクール用品店で1,000円で売っていましたが、先輩ママから100円ショップで買うと聞き、上の子は100円ショップのもので済ませました。

しかし、100円ショップの荷台カバーは、若干小さくて荷物全部をカバーできず耐久性も悪いです。数ヶ月でボロボロになり防水も効かず…結局3年間で、何度も買い直すことになりました。これを教訓にして、下の子の時にはスクール用品店で1,000円の荷台カバーを購入しました。

先輩ママの情報は100%メリットのある情報ばかりではありません。スクール用品店で販売しているものは、値段が高めですが耐久性は良いです。

どこで買うか何がいいかは人それぞれですので、しっかり見極める必要がありますね。

制服は安いお店で購入する

中学校の制服を取り扱っている学生服取扱店はひとつではありません。制服を取り扱う学生服専門店はいくつかあり、それぞれ値段設定が違います。

  • 学生服専門店は複数ある
  • 制服の値段設定はそれぞれ違う
  • 制服のお直しなどサービス内容も違う

小学校や中学校では、学校の近くに学校用品を取り扱っている昔ながらのお店があるので、そこで制服を買わないといけないと思うかもしれません。

中学校からは学校近くのお店を紹介されましたが、違う学生服専門店から手紙が届き、他にもお店があることを知りました。

安くてなおかつ基本のお直し無料、500円のサービス券付き、PayPayでの支払いもOKだったので、そこで購入することにしました。(あとから知りましたが、全校生徒の7~8割がその安いお店で制服を買っていました。)

学生服専門店や学用品を取り扱っているお店は複数あります。値段設定やサービス内容がかなり違うので、色々探してみることをおすすめします。

冬用の制服を一年中着る

制服代を安く済ませるには、冬用の制服を一年中着ることです。

  • 制服は冬用・夏用あるが見た目は同じ
  • 冬用を一年中着ている子もいる

冬用・夏用のデザインが特に変わらない制服の場合には、一年中同じ制服を着て良いと思います。素材や生地の暑さが違いますが、見た目にはほとんどわかりません。

実際に、子どもの友達で一年中冬用を着ている子がいました。

お古を利用する

制服はリサイクル品として販売していることがあります。ジャージは名字の刺繍部分を学生服専門店で直してくれるサービスがあります。

  • 卒業生の制服がリサイクル品として販売される
  • 兄弟や知り合いからのお古の制服を着ている子もいる
  • ジャージの名字刺繍部分を学生服専門店で直してくれる

子どもが通う中学校では、学校説明会の時に卒業生の制服(クリーニング済み)が販売されていました。

兄弟・姉妹のお古を着ている子もいますし、近所の卒業生から制服を貰ったという子もいました。制服は値段が高いだけあって持ちがいいので、お古か新品かほとんどわかりません。

ただし、新品の制服を購入した場合には、購入店舗で仕立て直し(裾や丈を伸ばすなど)が無料となっていますが、お古の制服の場合は有料です。

中学校のジャージは名前が刺繍してあります。兄弟なら名字はそのままでいいですが、知り合いからもらったジャージは名字の刺繍をどうにかしないといけません。

ジャージを取り扱っている学生服専門店では、刺繍部分を解いて持参すれば、名字の刺繍を入れてくれるサービスがありました。

制服やジャージを知り合いから貰う場合には、仕立て直し費用や頂いた方へのお礼の品の費用を考えて、どちらがいいか決める必要がありますね。

男子は特に大きめサイズを購入する

中学生は成長期なので、大きめサイズを購入することをおすすめします。在学中に買い直すことがないように、成長することを考えて大きめのものにしましょう。

  • 制服・ジャージ・体操着は大きめを購入する
  • 男子は特に大きめサイズにする

制服、ワイシャツ(ブラウス)、ジャージ上下、体操着上下は、小学6年生で購入するため、3年間の成長を考えて大きめのサイズを買います。

学生服専門店の方が、3年間の成長を見越してサイズを考えてくれます。制服は仕立て直しで裾や丈を直すことができますが、ジャージや体操着はできません。

私の下の子は急激に成長したため、2年生のはじめに体操着上下を買い替えました。

特に男子は成長がすごいです。小学6年生で制服を採寸した時から、中学校入学するまでの短期間でもかなり身長が伸びました。

ジャージは手首と足首部分がキュッとしているので、大きめのものを買っても引きずることはないですし、体操着上下は大きくても問題ありません。

公立中学校で月々かかる費用

公立で義務教育なので、月々の支払いはないと思うかもしれませんが、授業料や教科書代が無料なだけで、その他のものは無料ではありません。公立中学校でも、毎月のように引き落としがあります。

月々かかる費用
  • 授業料・教科書は無料
  • 給食費・PTA会費・教材費等は月々支払う
  • 月々1万円程度の引き落とし
  • その他校外学習費(修学旅行・林間学校・スキー教室等)は別途集金

我が子が通っている中学校では、給食費、PTA会費、教材費を毎月引き落としで払っています。修学旅行などの校外学習費用については、別で積立があり旅行会社に直接支払う形です。

月々の引落金額と3年間の合計

参考までに、中学1年から3年までの引き落とし金額を紹介します。(※教材費+給食費+PTA会費の合計)

1年 2年 3年
4月 7,510円 3,310円 10,010円
5月 10,010円 10,010円 5,210円
6月 7,510円 7,510円 8,010円
7月 7,510円 11,930円 8,010円
8月 なし なし なし
9月 7,510円 7,510円 8,010円
10月 10,010円 10,010円 5,010円
11月 7,510円 7,510円 8,010円
12月 7,510円 7,510円 8,010円
1月 6,510円 6,510円 8,010円
2月 10,010円 5,810円 10,010円
3月 なし なし 返金6,450円
合計 81,600円 77,620円 71,850円

中学1年は81,600円、中学2年は77,620円、中学3年は71,850円でした。中学3年では教材費の払戻がありました。

教材費(学年費)は月々約3,000円、給食費は月々4,000円から5,000円、PTA会費は月額300円(年間3,600円)です。

8月は夏休みなので支払いはありません。決算の関係なのか3月も引き落としはありません。3月分の教材費や給食費は、他の月で割っているのだと思います。

中学校では月々8,000円から1万円が引落され、1年間にかかった費用は約8万円で、3年間で合計231,070円でした。

以上はあくまでも我が子が通っている中学校の場合です。修学旅行積立として月々に引き落としとなる学校もあります。その他に、後援会費として徴収する学校もあるようです。

※学用品費や給食費の支払いに困っている家庭に対して、費用の一部を援助してくれる「就学援助制度」もあります。就学援助制度については後ほど詳しくご説明します。

修学旅行・遠足等にかかる費用

中学校の行事のひとつである修学旅行もお金がかかります。

学校によって校外学習の内容は違うと思いますが、子どもが通う中学校では1年時にスキー教室、2年時に林間学校、3年時に修学旅行がありました。修学旅行は2泊3日です。

行事 費用 お小遣い
スキー教室 20,000円 2,000円
林間学校 8,000円 2,000円
修学旅行 66,000円 5,000円

スキー教室はウェアやボード等のレンタル込で20,000円ぐらいでした。自分のものを持参してレンタルしない場合には、15,000円程度で済みます。

林間学校は全国各地にある少年自然の家のようなところに宿泊しました。宿泊料、バス代、食事代などで8,000円ぐらいでした。

修学旅行は2泊3日で66,000円ぐらいかかりました。支払方法は積立・一括のどちらか選択できるようになっていて、積立の場合は修学旅行の1年前から6,600円を10回払うようになります。

修学旅行は高額ですね。さらにお小遣いも持たせます。お小遣いは5,000円以内と決まっていますが、子どもたちの中ではそれ以上の金額を持っていくことが普通のようです。

我が家は富豪ではありませんので、「学校で決められたお小遣いの上限額は出してあげるけど、それ以上持って行きたいなら自分のお小遣いを持って行ってね。」と言ってあります。

部活動にかかる費用

部活動も学校教育の一環です。部活にかかる費用は、部活によって違いますし、その部活の力の入れ具合(強豪校かそうでないかなど)によっても大きく違います。

部活の費用
  • 部活にかかる費用は部活動によってかなり違う
  • 部費、必要な用具などは違う
  • 文部科学省調査では平均29,308円
  • 吹奏楽部は特にお金がかかる
  • 美術部は安く済む

文部科学省の調査(2018年)によると、教科外活動費として部活動にかかった費用の平均は29,308円だそうです。

丁寧な学校では、部活動説明会の資料に、部費や必要なものの金額などを書いてくれていることがあります。

どの部活に入るかは子どもの気持ちを尊重したいところですが、家庭の事情を考えて親子で決めたほうがいいです。

私の上の子はお金がかかるで有名な吹奏楽部に入部し、下の子は費用がそれほどかからない陸上部に入部しました。参考までに、吹奏楽部と陸上部にかかった費用の詳細を載せたいと思います。

吹奏楽にかかる費用

吹奏楽部はどの楽器を担当するにしても、全体的にお金がかかる部活です。担当する楽器によって費用がかなり違うので、楽器選びも慎重に行う必要があります。

項目 費用
部費 半期 9,000円
年間 18,000円
譜面台 3,000円~5,000円
楽譜ファイル 2,000円
チューナー 5,000円
チューナーマイク 2,000円
合計 30,000円~32,000円

上記のものは、全員必要なもので、全員がかかる費用です。部費は年間18,000円でしたが、学校によってもっと安い場合と高い場合もあります。

ポイント
  • 部費がかかる(楽器補修代、楽器運送代、楽譜代など)
  • 譜面台、楽譜ファイル、チューナー(チューナーマイク)はどの楽器でも必要
  • その他担当する楽器によって必要なものが異なる
  • 30~40万円までの楽器は購入する子が多い
  • アンサンブルコンテストやソロコンテストは別途料金がかかる

吹奏楽部は部費がかかります。部費がない部活もありますが、吹奏楽部は部費がありそれも高いです。

部費は学校が所有している楽器の修理代やコンクールで演奏する曲の楽譜代、その他コンクールで楽器を運送する費用に使われます。

楽器運送は特に費用がかかり、会場の場所にもよりますが、コンクール1回で8万円程度の運搬費がかかると顧問から聞きました。(移動距離が市内だったり運転手の拘束時間が短い場合には3~4万円だと思います。)

楽器は学校のものを使うか、自分で買うかは自由でしたが、30~40万円までの楽器は買っている子がほとんどでした。

楽器によってかかる費用が全然違う

  • クラリネット、アルトサックス、テナーサックス、トランペット、フルート、トロンボーンは買う子が多い
  • パーカッションはお金がかからない楽器
  • サックス、クラリネットはリードを毎月購入
  • ホルン、チューバなどはマウスピースのみ購入

クラリネット、アルトサックス、トランペット、フルート、トロンボーンなどは、約20万円から40万円のものを買っている子が多かったです。

パーカッションは学校にあるものを使うので、お金がかからない楽器です。スティックなどを個人で買う場合も、費用は数千円なので安い方です。

チューバ、バリトンサックス、ホルン、ユーフォニアムなどは、マウスピースやリガチャーだけ購入する場合が多いです。

サックス、クラリネットは、リードが消耗品で毎月(または1.5ヶ月ごと)買います。

我が子はサックス担当でしたが、バリトンサックスで100万円以上する楽器なので買わずに済みました。それでもその他に買ったものが色々あり、けっこう費用がかかりました。

バリトンサックスにかかった費用

項目 費用
マウスピース、リガチャー 38,000円
ストラップ 20,000円
お手入れセット 4,000円
リードケース 4,000円
リード 80,000円~100,000円
ソロコン楽譜 2,000円
楽器修理 3,000円
楽器全体調整 12,000円
合計 163,000円~183,000円

バリトンサックスは、3年間で約16万円から18万円かかりました。ものすごい費用に驚きますね。

リードは消耗品で1箱4,000円~5,000円で、1ヶ月から1ヶ月半使っていました。リードは何箱買ったか覚えていませんが、実際にはもっと買ったような気がします。

途中からネットで安いお店を見つけて1箱3,000円ぐらいで購入するようになりましたが、コンクール前には数箱買って備えないといけないので、リード代はすごくかかりました。

吹奏楽部は他の部活に比べると、すごくお金のかかる部活です。

吹奏楽部に入りたいけど費用が心配という方は、パーカッション担当になることをおすすめします。他にも高額過ぎて個人では買わないような楽器担当になれば、ちょっと安く済むと思います。

陸上部にかかる費用

下の子は陸上部に入部しました。子どもは中距離担当ですが、どの競技をするにもスパイクとランニングシューズを用意するように言われました。

項目 費用
部費 なし
ユニフォーム 上下 6,000円
スパイク 9,000円
ランニングシューズ 7,000円
スパッツ 1,000円
スパイクのピン、ハンドル 3,000円
部活Tシャツ2枚 3,000円
合計 29,000円

陸上部は、1年間で合計29,000円かかりました。

文部科学省の調査では、部活動にかかる費用の平均が29,308円となっていますので、陸上部にかかる費用はだいたい平均ですね。

陸上部のスパイクは、サッカーのスパイクと違ってピンを取り付けるようになっています。靴のサイズが合っていれば、ピンだけ交換して履き続けられますが、成長期の男子は足のサイズが変わります。

息子は2年生でスパイクとランニングシューズを買い替えたので、29,000円よりもプラス16,000円程多くかかっています。

それでも吹奏楽部よりも断然安く、陸上部は部活の中では費用がかからないと感じました。

サッカークラブチームにかかる費用(習い事)

最近では部活に入らずクラブチームに所属する子が増えています。クラブチームに所属している場合でも部活動は必須としている学校もあれば、そうでない学校もあります。

参考までに、息子が所属するサッカーのクラブチームにかかる費用をご紹介します。

項目 費用
入会金 15,000円
月謝 9,000円
ユニフォーム等 100,000円
スパイク 3~4ヶ月 10,000円~20,000円
キーパーグローブ 3~4ヶ月 12,000円~20,000円
合宿 春 30,000円
夏 70,000円
遠征費 1回 1,000円
初年度合計 399,000円~

息子の所属するチームは、クラブチームの中では良心的な価格で安い方だと思います。

安く見積もって初年度は約40万円ですので、スパイクにこだわればもっとかかりますし、強豪クラブチームの場合には、もっともっと費用がかかります。知り合いのクラブチームでは、合宿が海外で30万円と聞きました…。

スパイクやキーパーグローブは消耗品で、3ヶ月程度で交換する必要があります。

小学生の時には安いスパイクで良かったものの、中学生以上になると1足20,000円もするモレリア(または同等ランク)を履く子が増えてきます。練習用と試合用にわけて常に2足用意している子もいます。

20,000円が3ヶ月でボロボロです…。カンガルーの皮は足にフィットして何もかも違うとか…。

中学校の部活に比べると、やはりクラブチームにかかる費用は高いですね。

サッカーを一生懸命やること、やらないなら辞めさせること、学校は第一優先だから勉強は絶対的にやること、勉強をやらないならサッカーは辞めさせること、部活は学校の延長だから陸上部を辞めるならサッカーも辞めさせる等など、厳しい約束事を決めた上でクラブチームを続けさせています。

公立中学の就学援助制度

経済的な理由で公立中学への就学が困難な家庭に対して、市区町村が給食費や学用品費の一部を援助してくれる制度があります。

就学援助制度とは
  • 就学援助制度とは公立小・中学校でかかる費用を市区町村が援助
  • 給食や学用品にかかる費用を一部援助
  • 世帯収入が認定基準額以下など一定要件を満たす方が対象
  • 市区役所または町村役場の窓口で申請が必要

就学援助制度は、市区町村内に住所がある方で、経済的理由で就学が困難な家庭のお子さんの援助を行うものです。

誰でも受けられる援助ではなく、世帯全員の収入が一定以下など要件を満たす方が対象の制度となっています。また、この制度は公立中学校に通う方が対象ですので、私立へ通う方は対象となりません。

支給要件

市区町村に在住で、以下のような方が対象となっています。

対象となる方の例
  1. 現在生活保護を受けている方
  2. 前年度又は今年度に生活保護が停止・廃止された方で支援を必要とする方
  3. 児童扶養手当を受けている方
  4. 生計を共にする世帯全員の所得の合計が基準額未満の方
  5. 生活福祉資金貸付制度による貸付を受けた方
  6. 失業等により所得が著しく減った方
  7. コロナの影響で今年の所得が著しく減った方
  8. 教育委員会が認めた方

 各市区町村のホームページに要件が載っていますのでご確認ください。

基準額の目安

家族構成(例) 年間所得
親(40歳)・子(15歳) 約264万円以下
親(45歳)・子(15歳)・子(9歳) 約300万円以下
親(50歳)・親(40歳)・子(18歳)・子(16歳)・子(9歳) 約347万円以下

※引用元:清瀬市ホームページを元に作成

支給額

就学援助費の支給額については、練馬区のホームページを参考に載せます。

項目 支給額
学校行事費(全学年) 4,320円
3年生卒業アルバム費 8,710円
スキー教室費 支度金雑費 6,000円
1泊 2,400円
修学旅行費 交通費・宿泊費・見学料 実費
班別行動費 3,000円
支度金雑費 5,500円
臨海学校費 交通費 実費
1泊 2,000円
林間学校費 交通費 実費
1泊 2,000円
特別支援学級宿泊学習費 支度金雑費 4,120円
1泊 2,000円
医療費 指定されている疾病・治療のみ実費
入学準備費 60,000円
学用品・通学用品費 1年生 30,450円
2・3年生 34,410円
柔道着購入費 7,860円
特別支援学級通学費 実費
給食費 実費

このように色々な項目で費用の援助があります。

給食費は全て援助してもらえますし、入学準備費で制服等が購入できます。修学旅行や林間学校の援助もあるので、みんなと同じように行事に参加させることができます。

経済的な事情や家計急変で困っている場合には、市区役所または町村役場の窓口で就学援助制度の相談・申請をおすすめします。

中学校入学では思っている以上の費用がかかります。公立でも入学準備費に約10~15万円は必要です。給食費や教材費など月々の支払いもあります。公立中学校の就学が経済的な理由で困難な場合には、就学援助制度を申請しましょう。